沢山のお客様に見守れながら無事に三回公演が終了しました。
ご来場下さった全てのお客様に心からお礼を申し上げます。
誠にありがとうございました!
達成感、充実感、疲労感etc.を抱きながら、振り返っての記録です。
とっても長いです!
ごゆるりとお読み下さいませ。
まずは公演のチラシから↓
あいさんが作成したこのチラシから、迸る情熱を感じ、
沢山の方に観て貰いと切に願ったワタシでした。
四つの異なる段章を一つ一つ具象化してくのではなく、
平家の興りから滅亡までの「時そのもの」を表現出来ないものだろうか?
そんな想いから産まれたのが今回のセットです。
(ま、はっきり言って難産でした)
目指したのは「在るようでない無いようで在る」そういう空間。
時に光輝き、時に闇に埋もれ、影在り、日向在り、
人が人に翻弄される心情の揺らぎをもが、浮かんでは消え浮かんでは消える。
それはまさに唯春の夜の夢のごとしであり、偏に風の前の塵に同じである。
……うっわぁ〜今回も照明におんぶに抱っこだわ!
でも、横原氏なら大丈夫!という確信の元、とっとと模型創りに着手。
それがコレです。↓
プランが観えた時点では、銀の格子だけでしたが、
その直後に…ん?
「そうだっ!平安京の地図にしてしまえ!」ってんで
青い列が鴨川。白い四角は登場人物の邸場所!です。
これがこのセットのもう一つの拘りでした。
誰一人解らなくていい拘りでしたが、
観劇後に感想を送ってくれた知人の一人が
もしかして「地図?」って思ったそうです。
知人の感性もさることながら
それを感じさせた横原氏の照明の力に心から脱帽です!
このセットを世に出すには
36cm角の四角を縦に12枚繋げた物が26列。
つまり312枚の四角が必要で、
でも厚紙を裏張りしないと保たないことから、
倍の624枚が必要で、
作業は、大判の紙をまず36cm角に裁断することから始まりました。
↑裁断に掛かった日数、一週間(涙)
次なる作業は、ひたすら四角を繋げていく訳で↓
いつかは終わるいつかは終わると呟きながら、二週間で仕上げました。(号泣)
自分のセットとはいえ、繰り返しの作業が大嫌いなワタシ。
何度メゲそうになったことやら。
↓ブツを梱包。達成感にグッときて嬉し泣き!
↓以下舞台写真です。
そんな執念や怨念?が沢山詰まったブツを飾り終え、
舞台上では最後のリハーサルに励む金子あいと永田砂知子。
そして照明の横原由祐。三人の戦いぶりをとくとご覧あれ!
↑祇園精舎
空間をも支配する波紋音を奏でる永田砂知子
わっかるっかなぁ〜?
変な位置に浮いてる8個の光、裸電球なんす。
祇園精舎が終わり、次の祇王の時に、切り穴からすぅ〜っとupしてきて
明かりが灯った様は、観ていて鳥肌が立ちました。
↑祇王
祇王、祇女、母とち”、そして仏御前が登場する祇王。
がしかし、この祇王は四人の"女”のそれぞれを語っているのではなく
女性性そのものを語っているのでは?と解釈した金子あい。
「女」してます!
↑橋合戦
平家と源氏の最初の合戦が橋合戦
勢いがある合戦感を、「男前」な金子あいが演じてます。
↑坂落
今回、この坂落の金子あいは格別でした。
鵯越の時を、物語が書かれたであろう時を、ググッと引き寄せ、
現代の時に結び併せ、物語を紡いでいく"身体と声の力技”を観ているうちに
目の前に立体感を伴った絵巻物がスルスルと浮かんだのはワタシだけ?
時に舞台では想像を越えた何かが生まれることがあるのを実感。
ラストの明かりを作っている最中でのカーテンコールの練習。
観劇後、
沢山のお客様に、語りと波紋音の賛美と併せて、
美術と照明がとても美しかったと言って頂けました。
また、この手作りセットを、
「あれは元々劇場にあった壁面ですか?」と思われた方もいらしたそうで
爆笑しつつも、何よりの賛辞と思いました。
その他の感想として
「古酒と新酒を一度に味わった感じ」
「始めは難解に聞こえていた原文が次第に分かるようになってきた」
「現代アートだと思った」
極めつけは
「金子さん、いやぁ随分うまく現代語訳してしゃべってたねぇ。原文が聞きたかったなぁ」
「いえ、全部原文なんですけど…」
「え〜?そうだったの?気がつかなかったなぁ」等々。
(by平家物語のH.Pより抜粋)
今も我々のところに感想を寄せて下さる方が沢山いらして
ほんに有り難いことです。
最後に、パンフの表紙の一部を掲載します。
四人四様の作品への想いが綴られてます。
ちょっと文字が小さいですが、拡大してお読み下され!
出演・スタッフ
構成・演出・語り 金子あい
波紋音・演奏 永田砂知子
美術 トクマスヒロミ
照明 横原由祐
音響 黒澤靖博
舞台監督 寅川英司+鴉屋
衣装 細田ひな子
制作 鎌内啓子・太田さやか
パンフレット編集 桜井麻紀
@座・高円寺
平家物語のH.Pはこちらから
今も引き続き更新してます!面白いですよ!